活動経過(1)8月27日  研究会どう考えどう取り組むか 『特別の教科 道徳』と人権教育
      (2)1月28日  研究「人権教育の課題としての『学校事故・事件』」

8月27日 研究会

8月27日 研究会の報告

【案内文】2017.8.27研究会のお知らせの詳細LinkIcon

テーマ:どう考えどう取り組むか 『特別の教科 道徳』と人権教育

○開催日  : 2017年8月27日(日) 13:00~17:00
○場 所 : 関西学院大学大阪梅田キャンパスK.G.ハブスクエア 1405教室

いま、「特別の教科 道徳」小学校検定教科書の選定作業が採択区ごとに行われていま す。そして小学校は来年度から、中学校は再来年度から「特別の教科 道徳」はいよいよ 本格実施の運びとなります。国による道徳教育の強化、そのねらいを見定めると同時に、 人権教育の一層の充実と発展を図るために私たちがこれからなすべきことはいったい何 なのか。
3 名の報告・提案をもとにして、対話を深め、具体的な方向性を探りたいと思います。
学期前の忙しい時期ではありますが、万障お繰り合わせのうえ、ご参会くださいますよ う、お願い申しあげます。

<第 I 部> 報 告

報告1「人権教育と道徳教育の関係性と課題」

    森 実(もり みのる)さん (大阪教育大学教授)
1955年生まれ。1984年大阪教育大学講師、2004年より教授、現在にいたる。
著書に『教員のための子ども虐待 理解と対応』(共編著 2009年 生活書院)『シティズンシップへの教育』(共著 新曜社 2010年)『日本の社会教育・生涯学習 新しい時代に向けて』(共著 大学教育出版社 2013年刊)『知っていますか?人権教育一問一答【第2版】』(解放出版社 2013年刊)『多様性の学級づくり』(共編著 解放出版社 2014年刊)など多数。

報告2「教科化される『道徳』と人権教育の現状について」

    柏木 康夫(かしわぎ やすお)さん (全国人権教育研究協議会事務局長)
1948年生まれ。1977年度から2008年度まで大阪市立小学校勤務。その間、1992年度より大阪市同和教育研究協議会事務局、1995年度より4年間、全国同和教育研究協議会事務局、2002年度から大阪市内の人権教育教職員研修企画を担当する地域人権教育推進委員会(旭・都島・城東・鶴見)事務局長。2012年度より全国人権教育研究協議会事務局。2015年度より事務局長。

報告3「人権教育を基盤とした『特別の教科 道徳』授業の試み」

    園田 雅春(そのだ まさはる)さん (大阪成蹊大学教授)
1948年生まれ。1971年大阪府高槻市立小学校教諭。2007年大阪教育大学教授をへて現在、大阪成蹊大学教授。著書に『現代日本文化論3学校のゆくえ』(岩波書店・共著1996年刊)、『シティズンシップへの教育』(新曜社・共著2010年刊)、『いま「学級革命」から得られるもの』(明治図書2010年刊)、『自尊感情が育つ元気教室』(解放出版社2016年刊)など多数。

<第Ⅱ部> パネルディスカッションと全体討論

2018年度から小学校で、2019年度から中学校で教科化される『道徳』について、関心も高く、今まで人権教育・同和教育を推進してきた現場の危機感も反映して、会場は一杯になりました。
3名の方の報告を元にパネルディスカッションをしました。
報告者の皆様ありがとうございました。

【研究会の様子】

IMG_3857.jpg森 実さんIMG_3859.jpg柏木 康夫 さんIMG_3873.jpg園田 雅春 さん


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1月28日 研究集会

1月28日 研究会の報告

【案内文】2018.1.28研究会のお知らせの詳細.pdfLinkIcon

テーマ:「人権教育の課題としての『学校事故・事件』」

○開 催 日:2018年1月28日(日)13時~17時00分
○場  所:関西学院大学 大阪梅田キャンパス 1004教室

<概要>いま、「2011 年の大津二中自死事件、2012 年の大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の自 死事件 など“いじめ”や体罰その他によって、未来ある生徒が殺傷される事件が引き続き起こ っています。その上に、事故・事件後も被害者や関係者に2次被害も生じている場合すらありま す。大事件となり、表面に出てきた事件の水面下には、事件を引き起こした同質の夥しい問題が 存在しています。
このような事故・事件及び2次被害発生のきっかけや背景には、たとえば教職員の事故・事件 防止などに関する意識・スキルのあり方や、学校での「教育」という営みや子どもと教職員の関 係、学校と他の保護者、地域社会の人々との関係など、さまざまな課題が横たわっています。
また、このように考えると、教育現場の内外においても、また、たとえば教員養成を通じても、 類似の事件・事故防止に対する課題意識とスキルを持った教職員など、関係者をどのように育て ていくのかを考えていかなければなりません。
そこで、この研究会として、人権教育の諸課題のひとつとして、あらためて「学校事故・事件 の防止」というテーマを取り上げたいと思います。そのために、このテーマに関して、ここ数年、 被害者家族・遺族とともに、学校事故・事件に関する研究・実践を続けてこられた住友 剛さん(京 都精華大学人文学部)を講師としてお招きして、研究会を開催したいと思います。
新年スタートのあわただしい時期でありますが、万障お繰り合わせのうえ、ご参会くださいま すよう、お願い申し上げます。

<第I部>(13:00~15:00)
報告 「人権教育の課題としての『学校事故・事件』」
   住友 剛さん(京都精華大学人文学部教授)

1969 年生まれ。1999 年 3 月関西大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程修得後退学。
1999 年 4 月~2001 年 8 月兵庫県川西市子どもの人権オンブズパーソンの調査相談専門員。
2001 年9月より京都精華大学に勤務。その頃より、学校事故・事件の被害者家族・遺族とかかわる活動を継続してきた。2014~2015 年度の文部科学省の「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議のメンバーとして「学校事故対応に関する指針」原案作成にも関わる。

主な著作(共著)
『はい、子どもの人権オンブズパーソンです』(解放出版社 2001年刊) 『日本近代公教育の支配装置』(岡村達雄編著 社会評論社 2002年刊) 『「指導死」』(大貫隆志編著 高文研 2013年刊) 『子どもにえらばれるためのスクールソーシャルワーク』(山下英三郎監修 日本スクールソーシャルワーク協会編 学苑社 2016年刊) 『子どもへの気づきがつなぐチーム学校』(鈴木庸裕・佐々木千里との共編著 かもがわ出版 2016年刊) 『新しい学校事故・事件学』(子どもの風出版会 2017年刊)

<第II部>(15:15~16:50) 質疑応答と意見交流

【研究集会の様子】icon_new09_new01.gif
住友さん、ご報告ありがとうございました。

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